NetSuiteを使っていると、日々の運用でこういう場面ってありませんか?
- 月末にだけ必要な“チェック作業”がある
- たまに発生するデータ修正が、手作業だと怖い
- 「この処理、ボタン一つでできたらいいのに…」と思うことがある
そんな“たまに必要だけど大事な作業”を、NetSuite内に社内ツールとして用意できる仕組みが カスタムツール(Custom Tools) です。
そしてNetSuite 2026.1では、このカスタムツール周りに運用面の大きな改善が入りました。
そもそも「カスタムツール」って何?
カスタムツールを一言でいうと、
NetSuiteの中で、必要なときに人が手動で実行できる“社内向けの便利ボタン(ユーティリティ)”を、SuiteScriptで作れる仕組み
です。
「自動で動くスクリプト」と何が違うの?
- よくあるSuiteScript(例:User Event / Scheduled / Map/Reduce)
→ 画面保存や定期実行など、条件に応じて自動で動くことが多い - カスタムツール(Custom Tool Script)
→ 管理者や担当者が、必要なときに押して実行する前提の“手動実行ツール”
イメージとしては、Excelでいう「マクロボタン」に近いです。
「必要なときだけ押す」「押せる人を制限する」「押した結果がログで残る」――そんな世界観です。
カスタムツールはどんな時に便利?
例えば、こんな用途で活躍します。
- 月次締め前チェックツール
- 未処理/不整合データだけを抽出して一覧化
- 安全な一括補正ツール
- 条件に合う取引だけを対象に、項目の付け替えや補正処理を実行
- 運用トラブルの調査ツール
- エラーが出る前後の状況を収集して、原因究明に使う
ポイントは「毎日じゃないけど重要」な作業を、属人化させずに安全に実行できるところです。
2026.1で何が変わった?(SuiteScript:カスタムツールの改善ポイント)
2026.1のRelease Notesでは「Custom Tool Script Enhancements(機能強化)」として、主に次の2点が明記されています。
1) 実行ログが「Script Execution Logs」に表示される
これまでカスタムツールは、動いたかどうか・失敗したかどうかが追いづらいことがありました。
2026.1からは、カスタムツールスクリプトの実行状況が Script Execution Logs ページで確認できるようになります。
- 場所:Customization > Scripting > Script Execution Logs
- 効果:監視(monitoring)やトラブルシュートが改善
何がうれしい?
- 「誰がいつ実行した?」を追いやすい
- 失敗時に、確認すべき場所が一本化される
- 運用チームや監査の観点でも説明しやすい
2) 新しい「Custom Tools」ページが追加され、ツールを一覧で管理できる
2026.1では、カスタムツールをまとめて確認・管理できる Custom Tools ページが新設されました。
- 場所:Customization > Scripting > Custom Tools
- 仕組み:ツールが toolset(ツールのまとまり) 単位で整理され、展開すると個々のツールや必要権限が見える
何がうれしい?
- 「社内にどんなツールがある?」を俯瞰できる
- 公開範囲(権限)を設計しやすくなる
これからカスタムツールを使う人向け:おすすめの始め方
カスタムツール未経験でも、始め方は難しくありません。
まずは「ミスすると痛い作業」「たまに発生する作業」から1つ選ぶのが鉄板です。
例)
- 「締め前に“未処理一覧”を出す」
- 「特定条件のレコードだけを安全に補正」
- 「調査用に情報をまとめて出力」
そして運用面は、2026.1から
- 実行ログで追える
- Custom Tools ページで棚卸しできる
ので、社内展開もしやすくなります。
まとめ:2026.1のポイントは「作る」より「運用」がラクになること
NetSuite 2026.1のカスタムツール強化は、派手ではないけれど、SuiteScriptを使う人ほど恩恵が大きいアップデートです。
- カスタムツールの実行ログが Script Execution Logs で見られる
- 新設の Custom Tools ページで、ツールを一覧管理できる
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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