NetSuiteにおける「ロール」とは、ユーザーがNetSuiteアカウント内で何を見て、何を操作できるかを定義するアクセス設定のことです。
NetSuite各ユーザーには必ずロールが割り当てられます。このロールが、システム内でそのユーザーに許可される「権限」を決定します。
ロールの設定によって以下のことが決まります。
- 表示できるページや情報: ユーザーがNetSuiteインターフェースでどの画面を見ることができるか。
- 実行できるタスク: データの閲覧、作成、編集、削除など、どのような操作が許可されているか。
- アクセスできるデータ: 特定の子会社、部門、またはクラスに関連するデータにアクセスを制限することが可能です。
- ユーザーインターフェース : 各ロールのユーザーは自分の役割に最適な画面を利用できます。
NetSuiteロールの主な特徴
- 権限 (Permissions): ロールの中核をなすもので、ユーザーがデータを見て、それに対して何ができるかを決定します。
- 制限 (Restrictions): 権限の使用を特定の子会社、部門、クラスなどのデータに制限することができます。
- センター (Centers): 各ロールには、ユーザーがログインしたときに表示されるダッシュボードやナビゲーションメニューのテーマとなる「センター」が関連付けられています。
ロールの種類
NetSuiteには大きく分けて2種類のロールがあります。
- 標準ロール (Standard Roles):
- NetSuiteが事前に定義しているロールで、会計士や営業担当者など、一般的な職務に対応する権限セットが含まれています。
- ベンダー、パートナー、顧客向けの標準ロールもあります。
- 標準ロールは直接変更できません。
- カスタムロール (Custom Roles):
- 標準ロールでは組織の特定の要件を満たせない場合に、管理者によって作成されるロールです。
- 既存の標準ロールをテンプレートとしてコピーし、それをカスタマイズして作成するのが一般的です。
- カスタムロールを割り当てることで、将来的に権限変更が必要になった場合でも、柔軟に対応できます。
まとめ
NetSuiteを導入・運用する上で、ロールと権限の設計は非常に重要です。適切なロールを設定することでセキュリティの向上、ユーザーごとの業務設定等業務の効率化に繋がります。
以上、ロールの解説でした。最後までお読みいただきありがとうございました。