本日はIPOのために役立つ意外な機能という内容での更新になります。あくまで弊社はシステムベンダーですのでIPO自体の記載内容は雑学程度に受け取っていただけると幸いです。
上場審査の視点は、その企業が「上場会社として耐えられる会社」かどうか。一言で表現するとこれにつきます。
これをさらに嚙み砕いていくと、以下のポイントを満たす起業かどうかが審査対象となるものと理解しています。
①上場企業としての内部統制・法令順守・コンプライアンス体制の十分性
②株主・投資家保護体制
②の中には(1)財務報告の適正性(2)業績予測精度等、NetSuiteが大きく貢献できる会計領域が存在します。
この上場審査は証券会社・証券取引所により行われますが、実際のところ財務報告面については、監査法人から適正意見表明を受けれるかにより判断され、証券会社等が直接本腰を入れて見てくるのは①や②の(2)になります。
ここで②(2)業績予測について、どうやってその精度を審査するのかということですが、業績予測があくまでも”予測”であることから審査上は過去の実績との比較(予実に乖離がある場合はその乖離について予測公表時に予見できたものか)であったり、予測数値に根拠があるか(特に売上)といった点での審査になります。
NetSuiteでは、予算数値過去比較等のレポートは当然備わっておりますが、予算数値の根拠という意味ではNetSuiteのリード・潜在顧客管理、商談管理機能等も大きく貢献します。これは、まだ受注や売上となっていない段階から案件を管理し、その案件がどれだけ受注・売上に貢献したかをきちんとデータとして記録しておくことで予測の根拠として使用できるからです。ERP導入段階でこの視点については意外と抜けていることが多いのではないでしょうか。
なおCRM/SFAの機能は別システムで対応する方法もありあすが、NetSuite内にもつことでスムーズにリード・潜在顧客から顧客マスタへの登録に繋げたりといったメリットがあります。
ERPは上流から下流までをサポートしているため、一つのERPで審査対応の情報を集約できるといったところが価値になると考えております。