はじめに
NetSuiteの操作の中で「スクリプト」「デプロイメント」「ファイル・キャビネット」といった言葉を目にして、何が何に関係しているのか、疑問に感じた方もいるのではないでしょうか。
NetSuiteは標準機能だけでも様々な設定ができますが、より細かく自動化やカスタマイズをしたい場面では、スクリプトの活用が効果的です。
ここではスクリプト、デプロイメント、ファイル・キャビネットの概要と関係性について解説していきます。
スクリプト
NetSuiteには「SuiteScript」というJavaScriptベースのスクリプト言語があります。これにより、例えば以下のような動作が可能です。
- 受注のタイミングで自動的に在庫を確認し、メールを送信する
- 毎日固定の時間に在庫情報をCSVで出力し、担当者に送信する
- 顧客情報などの特定のフィールドが変更された際に、関連するレコードを一括更新する
ただし、Netsuiteにおいてはスクリプトを書いただけでは動作しません。デプロイメントの設定を行う必要があります。
デプロイメント
デプロイメントでは、スクリプトを「いつ」「どこで」「何(誰)に対して」動かすかを設定します。例えば以下のような動作が可能です。
・フォームで保存ボタンを押した時に実行する
・管理者ロールのユーザーのみに適用する
・本番環境ではなくSandbox環境のみで有効にする
対象となるレコード、実行のタイミング、適用するロール、ステータス(テスト中か、リリース済か)などを設定します。
スクリプトとして設計された内容を、デプロイメントで配置、制御することで動作させるイメージです。
ファイル・キャビネット
NetSuiteにはファイルを保管する「ファイル・キャビネット」という機能があります。スクリプトファイルの他、画像やPDFなどもアップロードできます。
スクリプトはファイル・キャビネット内のファイルの一つとして管理され、そのファイルの内容を参照する形でスクリプトレコードが動作します。
この動作方法により、以下のようなメリットがあります。
- ファイルの更新が簡単に行える(上書きや差し替えなど)
- ファイル本体へのアクセス権設定で保護ができる
- 複数のスクリプトで共通のファイルを使用できる
関係性
関係性(流れ)としては、
①ファイルキャビネット
→スクリプトファイルを格納する
②スクリプトレコード
→どのファイルを使うかを参照する
③デプロイメントレコード
→いつ、どこで、何(誰)に対して動かすかを定義する
となり、デプロイメントの設定まで完了し条件に沿うことで動作します。
まとめ
NetSuiteのスクリプト、デプロイメント、ファイル・キャビネットは、それぞれが独立した機能であると同時に、連携して業務の効率化、自動化が図れる機能です。
関係性や管理・設定の方法を把握することで、標準機能では対応しきれない様々な要望にも適切な対応をとることができます。

