ERP導入の6つの課題とは

ERP導入の6つの課題とは

ERPの導入プロジェクトはシステムだけではなく、様々な人々が関わる事がポイントです。それは技術的な障害だけでなく今まで慣れ親しんだ業務変化への抵抗など、人に関連する課題に直面する事を意味します。一般的なERP導入の課題は以下の通りです。

1.プロジェクト管理

計画、設計、開発、データ移行、テスト、展開、サポート、導入後サポートと、ERPの導入プロジェクトは複数のフェーズから構成されます。各フェーズは重要なタスクが存在し全てのタスクはプロジェクト管理を必要とします。更にERP導入の成功にはシステム運用する側と利用するユーザー側のすべての部署からの参加が必要です。各部門が通常業務とは別にERPプロジェクトの複数の課題を優先順位をつけてをこなすため、プロジェクト管理は大きな役割となります。

2.プロジェクト計画

予算超過の最も一般的な原因は、当初の計画には含まれていなかった機能や性能をシステムに追加することと、人員配置の必要性を過小評価していることであるとのことです。最初から明確で現実的な計画を立てることが、こうした問題を回避するのに重要で。現実的なプロジェクト計画では、起こりうる障害や小さなコスト超過を認識し、事前に対処することで、意思決定プロセスを簡素化しプロジェクトを軌道に乗せることができます。

3.データ移行

ERPの主な利点の1つは組織で利用する全てのデータが1つのデータベースに蓄積されることです。それにより必要なデータを見やすいように取得、加工し参照することで業務効率化や質の高い意思決定を行えるようになります。ERPの導入における重要なステップの1つは、ERPのデータベースへの複数の古いシステムからのデータ移行です。データ移行では旧システムから新システムへ移行すべきデータの選択と加工(クレンジング作業)が必要です。クレンジング作業は想像よりはるかに検討と作業に時間を要するタスクとなるでしょう。移行対象データは会計システム、部門固有のアプリケーション、エクセル、そしておそらく紙で管理された情報も含まれ、想像以上に組織全体に広がっている可能性があります。

4.業務プロセス変更への対応

ERPの導入では、単に新しいソフトウェアシステムに切り替える以上の大きな意味を持ちます。それは一般的に、新しいソリューションで可能な効率性と生産性の向上を活用するために、業務プロセスを一新することを意味します。業務プロセスの変更は多くの課題を生み出し、多くの従業員の日常の作業における考え方を含む様々な変化が必要となります。
導入プロジェクトの早い段階で、各部門のリーダーや関係者の賛同を得ることが、導入を成功させるために重要です。導入プロジェクトを通じてすべての関係者、特に最前線のエンドユーザーに新しいERPの機能と利点を伝える。そして、すべてのユーザーが包括的なトレーニングとサポートを受けられるようにし、システム導入までの道のりを円滑に進めるようにします。

5.コスト超過

ERPプロジェクトは導入プロジェクトがキックオフした後にしばしば想定予算を超える事があります。多くの組織が新システムに移行するために必要な作業量を過小評価し、その結果予想以上のコストとなります。
社内のリソースが不足した場合、企業はITベンダーや外部コンサルタントを利用することがよくあります。多くのソリューションを必要とするプロジェクト導入の場合は会社のニーズを満たすために重要なカスタマイズを必要となり、特にその傾向にあります。外部ベンダーの過剰な利用はコスト超過を引き起こす大きな理由の一つとなります。

6.Go-Live後の定期的な改善

ERP導入は新システムが稼働を迎えれば終了するわけではありません。新しいビジネスの要求と技術をサポートするために進化し続けなければなりません。プロジェクトチームは問題を修正し、新たな要件をサポートし、Go-Live後もプロジェクトを管理を継続する必要があります。

CoznetはERPプロジェクト導入、Go-Live後の運用保守のの豊富な経験を元にしたプロジェクト管理手法により、ERPプロジェクトを成功に導きます。

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